【教えて】サラ金とはヤミ金とは違う意味なの?

Q.サラ金という言葉はヤミ金とはどう違うんですか?言葉のニュアンスが似ていて、違いがよくわかりません。私の父がサラ金をしたといったので、ヤミ金に捕まってしまったのではないかと不安に思っています。サラ金とはどういったものなんですか?

A.似たようなニュアンスでもこの二つは全く別物です。サラ金とはサラリーマン金融のことで、今でいう消費者金融の別名です。闇金とは、貸金業登録を政府にしていない金融業者のことで、消費者金融の一種です。サラ金を利用したということは、ただ消費者金融でお金を借りたということです。闇金に引っかかったわけではありません。もっとも、その利用した消費者金融が闇金かどうかは自身で確かめてください。

今でこそサラ金という言葉は使われなくなりましたが、そもそも消費者金融とは、以前は存在しなかった言葉なのです。今の消費者金融は、昔はすべてサラ金と呼ばれていました。まだ金利や法律に明確な基準がなく、トラブルが頻発していた時期のことです。利用する危険性が高い順にヤミ金・マチ金・サラ金と言われており、先頭に行くほど法外な金利を請求されていました。ヤミ金の酷いところでは利率が100%を超える、なんてものもありました。

それから数年たって、あまりのトラブルの多さに危機感を抱いた政府は、出資法・利息制限法を作成し金利の上限を定めさせ、その後、年収の3分の1以上の借り入れを出来無くさせる総量規制という規則を作りました。

少し脱線しましたが、サラ金は別に危険なものではありません。無論、しっかりと返済しなければ問題になりますが、ヤミ金のような悪徳金融ではないということです。

サラ金とは消費者金融のことですか、ヤミ金融のことですか

“サラ金”は、サラリーマン金融の略で、サラリーマン金融は、消費者金融の俗称です。その消費者金融は、個人を対象にした小口融資をする貸金業のことで、1970年代に安定収入のあるサラリーマンを対象にした貸金業者が多かったためサラ金と言われいました。街金という言葉もこの頃にできたもので、市街地に店舗があることが多かったので街金と呼ばれていました。サラ金や街金といわれていた頃は暗いイメージがありましたが、今では消費者金融と呼んでますから、現代人に”サラ金”がわかりにくいのもそのためです。

そして、サラ金と闇金は別物です。サラ金、つまり消費者金融は金融庁や都道府県知事に貸金業法に基づいて登録し、登録番号をもらってはじめて正規の消費者金融として営業できます。闇金融は、登録が無いので正規の業者ではないのです。ですからヤミなのです。ヤミということは、貸金業法で決められている上限金利や取立ての決まりごとも守らなくていいポジションに居るということで、登録業者を装っている闇金もいますが、限度を超えた取立てや法外な金利で、消費者に通告され、摘発される恐れを常に抱いている人たちです。

闇で生きる人たちは摘発は逃れたいので、金利も取立てもコソコソするようになるのです。この行動もまさに闇というにふさわしいものです。消費者は、闇金融かどうかを見極めてから利用しなければ、どんな事に巻き込まれるかわかりません。金融庁なら登録業者をホームページの検索画面から調べることができますし地方自治体では、電話をしても気安く教えてくれます。怪しいかも?と思ったら確認してみてくださいね。

消費者金融は1929年、昭和4年からある貸金業です。戦争が昭和12年に始まっていますから、長い歴史があることがわかります。その歴史の中で培われたイメージは、昭和40年代前後からバブル期までの長いスロープをだどって来た消費者金融の暗いイメージです。法外な金利や取り立てで苦しめられた消費者が夜逃げや自殺に追い込まれたことで、借金=暗い=社会の影で生きている人。というイメージがつきました。

現在、銀行系となった消費者金融が「銀行イメージ」を前面に出すことや、CMに清潔感のある女優を起用するのも、過去のイメージの払拭を狙ったものでしょう。銀行傘下に入って銀行”系”になっただけで、銀行ではありません。銀行は銀行法、消費者金融は貸金業法の下動いています。消費者金融が銀行法の下の銀行になったのは、新生銀行に吸収されたレイクだけです。銀行と消費者金融は別物ですから、混同しないようにしましょう。消費者に一番関係があるのは総量規制のことになりますからね。

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